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 アテネからこんにちは!
  


・著者紹介
アンフィポリ発掘-古代のロマン
復活祭
洗礼式  夏到来
最近のニュースから
新アクロポリス博物館
山火事

著者紹介

明美・バーディス
私が住んでいるのは、アテネの北部郊外に位置するキフィシアという街です。ここは、緑豊かで、ゆったりとした敷地にすてきな一軒家が立ち並ぶ、昔からの高級住宅街。オモニアから電車で30分。北の終着駅ですから、迷うことはありません。キフィシア駅からゆっくり歩いて10分ほどのケファラリ広場に来ると、そこにはおしゃれなカフェやレストランがたくさんあります。
お勧めはペンテリコンホテルのラ・テラス(La Terrasse, Hotel Pentelikon, 66, Deligienni Street)です。
日本からの観光で1日とか2日のギリシャ滞在だと、せいぜいアクロポリスと考古学博物館見学、1日ミニクルーズぐらいで終わってしまうことが多いかもしれませんが、少し郊外まで足を延ばすと、ギリシャの人々の日常生活が垣間見えて楽しいと思いますよ。

アンフィポリ-古代のロマンに沸くギリシャ 2014年9月22日  

ギリシャ北部のアンフィポリでは古代の大きな墳墓の発掘が進行中です。発掘はいよいよ墓の中心部近くまで進み、昨日は女性像2体の柱が全身明らかになりました。それぞれ2メートル27センチの高さの女性像は足元までの長さがあるキトン(古代の内衣)と房飾りのある上着をまとって、表面には多くのひだが施されています。足指はとても精巧な美しいつくりです。埋葬されているのが誰かというのがもっぱら注目されている点ですが、そもそもこの墳墓が建造された年代がヘレニズム時代なのかあるいはローマ時代なのか、学者の意見が分かれています。いずれにしても発掘が進めば近いうちにその答えが出るでしょう。


8月 山火事

アテネ北東40キロの山間で8月21日に出火した火事は強風にあおられて3日間燃え続けました。ほとんどのテレビ局は生放送でその状況を報道し続けました。消防飛行機15機、ヘリコプター数機による空からの消化活動や、消防隊、軍隊、ボランティアー、市民も皆口元に手ぬぐいを巻き、バケツで水をまいたり、枝で火を消したりする様子。警察が避難するよう呼びかけても、自分の財産を守ると言い張って避難しない人たち、炎が自分の家の目の前に迫って悲鳴をあげている姿など、他人事ではない生々しい状況が報道されました。
3日目にはイタリア、フランス、キプロスから応援隊が到着、風も弱まりようやく鎮火しました。2年前の山火事に比べて死者が出なかったのは不幸中の幸いでしたが、山林約20万ヘクタール、民家150屋、2万本の木、その他農産物、羊や狐など野生の動物なども焼死、その被害は莫大です。
出火したのはマラソン由来の発祥地、マラトン村北10キロほどの山林です。(古代ペルシャ戦争のとき、アテネの戦士がマラトンからアテネまでペルシャ軍に勝ったことを報告するために走ったことからこの距離が近代五輪にマラソンとして導入されました。*日本語ではマラトン村、マラソン競技とされていますが、英語ではどちらもMARATHONです。)マラトン村にはマラソンの出発地点、近くにはアテネ五輪の際に作られたカッター会場、紀元前5世紀のラムノス遺跡等もありますが、それらはなんとか被害を逃れました。出火地点から強風にあおられて火は南下し、アテネから10キロ地点まできました。
10年前、アテネ日本人会は日希修好百周年記念の一環として植樹をしました。寒い1月でした。みんなでシャベルで穴をあけ植樹したことを思い出します。通るたびにそれらの木々が成長しているのをみて微笑んでいたのですが、それらもまた焼けてしまいました。残念なことです。
2年前に古代オリンピア一帯に被害を及ぼし、60人の死者を出したあの山火事からその教訓をもとに対策を講じてこなかったギリシャ政府は今非難されています。


2009年7月 新アクロポリス博物館


総工費1億3千万ユーロをかけて完成した新アクロポリス博物館は、6月20日に開館式、翌21日から一般公開され、世界の注目を集めています。21日から23日の3日間はインターネットサイトから購入するe-ticketingを申し込んだ人だけが入館できたのですが、15日にオープンしたe-ticketingの購入サイトは数時間で2550枚が売切れてしまいました。最初の1週間で9万人が訪問したそうです。ギリシャ人のみならず多くの外国人が訪れています。
1976年から33年もの長い期間の希望がかなってできた新アクロポリス博物館は1万4千平方メートルで、パルテノン神殿の後ろ側にあった今までのアクロポリス博物館の10倍の広さ、約4千点の展示物があります。オスマントルコに支配されていた時代に、当時の英国大使だったエルギン卿によってパルテノン神殿の一部が無残にも切りくずされて持ち出され、現在大英博物館に展示されています。そのパルテノン神殿の大理石をギリシャは長い間返還要求し続けてきました。一方、大英博物館側は、ギリシャにはそれらの大理石を展示するのにふさわしいスペースがないというのを返還拒否の大きな理由としてきました。ですから新アクロポリス博物館建設はギリシャにとって長い間の夢だったのです。2001年から建設が始まったのですが、何せアクロポリスのふもとのことですから、新たな古代遺跡が発掘され、そのたびに建設がストップしたのです。
私も先日行ってきました。床はガラス張りでその下に発掘された古代遺跡がそのまま見えます。1階から2階にかけてはゆったりした上り坂のスロープで、古代のアクロポリスへの上り坂を象徴しています。両側には博物館建設工事場から発掘された古代人の生活用品や、当時の結婚式の様子などが描かれた甕などが展示されています。2階はアルカイック時代の像や、エレクティオン/カリアティスの像(6体の内5体、1体は大英博物館にある)、ニケ神殿、紀元前5世紀~紀元後5世紀の部分に分かれています。3階はレストランとコーヒーショップ、パルテノン神殿(夜は照明に輝いた)を眺めながら食事やコーヒー、軽食が楽しめます。とても印象的だったのはこのレストランでの食事料金が安いことです。博物館の周辺にあるレストランの半額。20ユーロで家族4人が食事できます。4階は有名なパルテノンギャラリーで、パルテノン神殿の大理石(ぺディメント、メトープ、フリーズ)の実物と大英博物館にある彫刻のレプリカが並んで展示されてあり、いかに多くの彫刻が剥奪されていったかが一目瞭然です。自然光を取り入れたガラス張りのギャラリーでパルテノン神殿を眺めながらそれらを鑑賞するのは素晴らしい経験です。次回は是非夜照明に照らされたパルテノン神殿を眺めながら鑑賞したいと思います。今年いっぱい入場料はたった1ユーロ、来年からは5ユーロになるそうです。


 


2008年10月 最近のニュースから

すっかり秋めいたアテネから、最近のニュースをお届けします。
1ヵ月ほど前、首都アテネにほど近いエヴィアという島の豪邸で、世間を騒がせる事件が起きました。日本の元バチカン大使夫妻が娘を殺害したとされる事件です。夫が日本人、妻がギリシャ人であったこと、また、元バチカン大使という要職にあったことから、日本のメディアの注目を集めました。
殺害された元大使の娘は、アテネオリンピックの際に日本のメディアの現地スタッフとして働いていたことがあり、またジェトロの統計の仕事も過去にしていたことがあり、私も存じあげていました。母親とは昔からうまくいっていなかったとは聞いていましたが、殺されたとは・・・唖然としています。何が起こったのか誰にもわかりませんが、娘が亡くなったことに対して(父も母も)嘆き悲しんでいる風情がなかったのは確かです。

最近は 政治も激動期といえそうです。カラマンリス政権の危機で、2004年に政権を獲得して以来はじめて野党第一党のPASOKに2%の差をつけて追い越されました。たて続けに起こる党内のスキャンダル、来年度予算編成に向けてさらに厳しい税制の発表、物価高に対応できずにいる政府への国民の不満が高まり、「怒った国民!」というタイトル付きで新聞に政党支持率の結果が発表されました。でも依然としてカラマンリス首相の政治家としての信頼性が高い(パパンドレウ野党党首と比較して)のと、PASOK(野党第一党)に戻ってもよくなるとは思えないという声も多く、一時的な危機と私は思います。しかしながら総選挙になった場合、現在の与党のみで過半数を獲得するのは困難になっており(*現在300議席の議会の過半数をわずかに上回る152議席)、また内閣改造の必要性を主張する党内部の声もあり、内閣改造か総選挙か今後の成り行きが注目されています。


2008年6月 Part 1 洗礼式

ギリシャ正教の洗礼式のことを少しお話ししましょう。
先日、まもなく生後11ヶ月になる孫娘の洗礼式が行なわれました。ギリシャでは洗礼式は結婚式に続いて大きな行事です。 子どもが生まれるとたいてい一歳になるころまでに教会で洗礼式を行い、命名します(洗礼を受ける以前の子どもには正式には名前がないので、「ベビー」と呼ばれます)。
一般に子どもの祖父、祖母の名前をつけるのが習慣になっていますが、これが意外と大変で、夫婦どちらの祖父、祖母の名前を取るかで家族騒動にまで発展することが時々あります。
うちの娘は妊娠した時点で、生まれてくる子どもが男の子だったら、夫の父親の名前を、女の子なら自分の母親〔つまり私〕の名前をつけると了解ずみだったそうです。ちなみに私の洗礼名はアレクシアです。アレクシアと命名すると娘夫婦が宣言したときにはやはり相手側(娘の夫)のご両親に対して、とても肩身の狭い思いをしました。その後、娘も考え直し、「アレクシア・ステラ」と両方の祖母の名前をならべて命名することも考えたのですが、姑から辞退されました。
今までは他人ごとのように、夫婦どちらの親の名前を赤ん坊につけるかの問題に「どっちでもいいことじゃない!!」とあきれていた私でしたが、実際に教会で孫が「アレクシア」と呼ばれると、やはりとても嬉しくなったのは自分でも意外でした。自分の名前が次の世代に引き継がれることは自分の足跡を残すようなものなのでしょうか。
カトリックの洗礼式とは異なり、ギリシャ正教ではオリーブ油で清めた水を特大の器に入れ、その中に裸の赤ん坊を3度つけます。赤ん坊にとっては災難で、たいていびっくりして泣き出します。名付け親は洗礼式後に赤ん坊が身につける十字架や晴れ着を用意します。アレクシアは幸いそれほど泣くこともなく、皆から祝福されました。




2008年6月 Part 2 夏到来

ギリシャの本格的な夏到来!
6月も後半に入って、本格的な夏の到来です。 学校は先週末(6月13日)で終わり、9月初めに新学期が始まるまで、約3ヶ月の長~い休みに入りました。この時期、共働きの親にとっては子供をどうするかが大きな悩みになります。おじいちゃん、おばあちゃんに頼むか、各地で行われるキャンプに参加させるか、 水泳教室やスポーツに参加させるか、いろいろ苦労します。でも週末には家族揃ってサマーハウスか、または知り合いのサマーハウス、またはホテルに宿泊しながら、みんな出かけて夏を楽しみます。
今日は日曜日。この週末はもう学校も夏休みに入っていることもあり、みんな出かけたようで、私が住んでいる住宅街も急に静かになりました。週末を利用して、車で1時間ほどの海辺へ一泊がけで出かけた息子一家も先ほど真っ赤に日に焼けて戻ってきました。人出が多く、どこも混雑していたそうです。海の水は少し冷たかったけれど、とても澄んでいて気持ちよかったと嫁が言っていました。
ギリシャ人は「約1年間がんばって働いたのだから、休暇をとって体を癒し、秋から来年の夏までまた頑張る。」という考え方です。だから休暇は各自の権利だと主張します。でもすごい物価高の昨今、以前のように“ホテルに宿泊して長期の休暇をとる”というケースは減ってきており、知り合いのサマーハウスに招待されていったり、田舎の実家に泊まりながら海水浴に行ったり、海辺直行のバスを利用して自宅から海水浴に行くとか、みんな工夫しています。また、設備の整ったキャンプ場も多くあるので、低価格で家族揃って楽しめる方法もあります。
日本では海辺に行くのは若い人のみといった感じがありますが、ギリシャの海では子供からお年寄りまですべての世代、老若男女が泳いでいます。「リューマチの治療のためにお医者さんから最低40回海で泳ぐように言われた」というお年寄りは多くいて、海の中でゆっくりお友達と会話を楽しみながら泳いでいるお年寄りのグループをよく見かけます。 リゾートホテルはこの夏、空室が多く、食事付き6泊いくらとかの安いパッケージがたくさん出ています。「外国からのグループは食事付きのところに泊まるので、外で食事をしてくれない」と嘆く“タベルナ”も多くあります。
そんなわけで本格的な夏の到来! 昨年のような山火事がないことを祈りながら・・・・・。


2008年5月 復活祭

今日は復活祭について報告しましょう。復活祭(パスハ)の日曜日、わが家でも、無事、羊の丸焼きパーティーを済ませました。家族を含め総勢15名程度だったので、私もあせることなくゆっくりエンジョイしました。羊とココレチ(内臓を串にさしたもの)、わが家の庭のぶどうの葉を摘んで作ったドルマダキャ、ジャジキなどをつくりました。あいにくのうす曇で、外で食事をするにはやや肌寒いくらいの気温。ギリシャ北部では雪が降ったり、雨のところも多く、地域によっては傘を差しながら羊を焼いたところもあったそうです。皮肉なことに一夜明けた今朝はすっかり晴れ上がり気温も上昇です。
イースター前は例年のことながら、羊の価格が毎日メディアを騒がせ、最終的に1キログラム7~8ユーロ程度に収まりました。国産の羊と偽って、ブルガリアや近隣諸国からの得体の知れない羊が輸入されるので、政府も検査に力を入れていました。物価上昇のためにイースター用のごちそうを用意するのに苦労する国民は多く(政府発表では、昨年に比較して15%物価上昇)、羊の価格の下がる土曜日の夕方ぎりぎりまで待ち、買いこむ人々も多くいました。ちなみに私の場合は羊一匹10キロ程度とココレチで140ユーロ、炭、飲み物やその他を含めると300ユーロ弱程度の出費になりました。
この時期、多くのアテネ市民が故郷に帰るので道路は大渋滞、そして今日は昼ごろからUターンラッシュが予想されています。とはいっても、5月1日はメーデーで祝日のため、しばらく連続で休暇をとる人も多いことから、皆が皆、今日明日にアテネに戻ってくるとは予想されていません。


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